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頭には跳ねっ毛。髪は肩に届くくらいの黒セミロング。
目にやる気が無い、でも可愛い少女がいた。
諸事情により、彼女との関係は省くが
まぁご自由に邪推してくれて構わない。
最近の彼女はどうにもだらけすぎな気がする。
「あ、今日はおねーちゃんいないんですね♪」
?マークと♪マークの中間くらいの疑問詞を語尾に付けつつ質問するその妹。
「どーにも五月病らしい。」
溜息と嘲笑を足して3くらいで割った僕の答え。
経緯はさておき、妹さんと一緒に登校している僕。
「暑いと人間だらけちゃいますからねぇ♪」
至極その通りだと思う。
といっても、妹さんと並んで会話するのに慣れてない僕は会話が続かない訳で。
その実、案外妹さんも話題を振ってくれないタイプだということもわかった。
いつも喋ってる印象があるのは彼女がいるからなのだろうか。
そんな事を考えてるうちに気がつけば学校の玄関が見えてきた。
と認識していたら。
「わちもっ♪」
世にも奇怪な叫び声を妹さんがあげていた。
どうやらドアにぶつかったようだ。
「いや・・・大丈夫?」
いろいろツッコみたい所を押さえておいて、体(特に顔、ついでに頭)の心配をした。
「う・・・ぶつかりました・・・。」
鼻の頭を抑えてる、なんて古典的な・・・。
「し、仕方ないです。大体、自動ドアには自動ドアってシールが貼ってあるのに
なんで手動のドアには手動ドアって書いてないんですか!」
無茶だろそれは。手動ドアって言葉自体初めて聞いたぞ。
「まぁ、気をつけて歩こ・・・?」
僕はうまいフォローが見つからなかったので
「暑いと人間だらけちゃいますからねぇ。」
と言ったら、妹さんは不機嫌そうな顔をしていた。
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