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頭には跳ねっ毛。髪は肩に届くくらいの黒セミロング。

目にやる気が無い、でも可愛い少女がいた。

諸事情により、僕と彼女との関係は省くが

まぁご自由に邪推してくれて構わない。

日常ってのはそうそう変わるもんじゃないから日常って言うわけで。



「何だか、大冒険に巻き込まれたい気分だよ。」

もはや定番となりかけた唐突な話題。

「何で・・・?」

僕がそれに反応するのは優しさというか習慣というか、とにかくいつものこと。

「日常に飽きる時があるんだよ、テストとか、テストとか、テストとか。」

今日帰ってきたテストがそこまで酷い結果だったのだろうか。

だけどそれは現実逃避って言うんじゃないだろうか。

「でも、みんなその日常にいるわけなんだしさ。」

「違うんだよ、みんながしてるなら自分はしたくないって思うよ。普通」

それはひねくれてるって言うんじゃないだろうか。

「で、学校帰りとかに急に見知らぬ土地にワープしてたりしないかなーとか。」

とりあえずそんな事を思ってたりするらしい。

「たいてい、そう言った人は最後には日常の大切さに気づくんだぞ・・・?」

「それはそれで素敵な体験になると思うんだよ。」

ま、それもそうなんだけど。

そこで僕は気になったことを聞いた。

「で、結局テストは何点だったの?」

「・・・これ。」

さし出されたその点数を見て僕は思わず呟いた。



「何という非日常。」


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