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頭には跳ねっ毛。髪は肩に届くくらいの黒セミロング。

目にやる気が無い、でも可愛い少女がいた。

諸事情により、彼女との関係は省くが

まぁご自由に邪推してくれて構わない。

で、その彼女とは何の関係もない現状。



「ちくしょう・・・題名と合ってない・・・。」

よくわからない愚痴をこぼす。

僕は一言でいうならば、屋上に閉じ込められていた。

別に屋上でぼーっとしてたら寝てたとか、そんなありふれたやつだ。

否定の文章にならない自分が悲しい。

だが、わめいても脱出手段が増えるわけでもなく、

僕はこの屋上で一晩を過ごすことになるのかという事を予想していた。

助かったことに夜でも今晩は寒くない、まぁ何とかなるかもしれない、が。



僕はそれでも何か無いかと辺りを見回した。

ハシゴがあった、だが架ける場所がなかった。

ペンキがあった、だけど使い道がなかった。

木材があった、されど意味がなかった。



結局使い道がないものばかりだった。

しかし、今あるものを最大限利用すれば・・・

と僕の深層にある意識が呼び覚まされる。

この瞬間、僕は閃きという現象を司る神になった。

つまり、覚醒したのだ。

そして、この三つのアイテムズを完璧に使いこなせば出る結論があった。



「木材でトビラをぶち破ろう。」



所詮学生、その程度が限界だった。しかも三つ使ってない。


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