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頭には跳ねっ毛。髪は肩に届くくらいの黒セミロング。
目にやる気が無い、でも可愛い少女がいた。
諸事情により、彼女との関係は省くが
まぁご自由に邪推してくれて構わない。
暑いよ。と彼女はだれている。
「1分前は雪が降っていたような気がするのに、何で今は夏なんだろうね。」
彼女はそう呟いた。
作者の時系列がしっかりしてないからじゃないか?
「きっと、気のせいだよ。」
僕は問題を亡きものにした。
「そういえば気になったことがあるよ。」
「ん、どうしたの?」
「私が昔どういう風に生活してたかあまり思い出せなくて・・・。」
珍しくマトモな口調で彼女がそう言った。もっとも無感情だったけれど。
「無理に思い出さなくてもいいんじゃないか?どうせ忘れてるものは忘れてるし。」
僕は様々な感情に巻かれながらそう答えた。
そう言いつつ、僕は今の率直で、でも破天荒な彼女の姿を
昔の大人しめで優しかった彼女の姿に照らして見ていた。
そういえば、と思って僕は口を動かした。
「そういえば気になったことがあるんだ。」
「きっと気のせいだよ。」
作者の時系列と同様に僕達の問題は亡きものにされた。
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